目次
免疫とは?
空気中には目に見えない、ウイルス、ホコリ、細菌、花粉などがいます。
それらを吸い込んでしまっても病気にならないのは、免疫力が備わっているからです。
私たちの体内にウイルスや細菌などが侵入した時に、自分自身が本来持っている細胞とは異なるものと判断し、排除しようとします。
そうすることで私たちの身体を守って正常に保つ働きをします。
免疫力は「免疫細胞」の働きによって成り立っています。
免疫細胞とは、血液中に含まれる「白血球」です。
血管内をパトロールしながら、病原体が入り込まないように見張っています。
白血球の免疫細胞には「顆粒球」「リンパ球」「単球」の3種類があります。
有害物質を排除する3つの白血球とは!?
➀まず、「顆粒球」の中の「好中球」・「単球」の中の「マクロファージ」が血流に乗って全身をパトロールします。
細菌を見つけると、飲み込んでやっつけます!
戦い終わった好中球の残骸が「膿」です。
➁また、「リンパ球」の「B細胞」・「T細胞」の中の「ヘルパーT細胞」と「キラーT細胞」が、侵入してきた「抗原」に攻撃をしかけます!
そして「T細胞」の中の「サプレッサーT細胞」が攻撃終了を確認・合図します。
③最後に、「リンパ球」の「NK細胞」(ナチュラルキラー細胞)は強い殺傷力を持ちます!
毎日5000個発生するといわれる「がん細胞」を見つけて攻撃し、そして死滅させます!
また、ウイルス感染で変異した細胞も無毒化します!
免疫力は自律神経に左右される!!
自律神経系は内臓や血管など全身に分布しており、呼吸、消化、循環、分泌などをコントロールしています。
自律神経は、興奮、緊張時などに働く「交感神経」と、休憩や睡眠時など心がリラックスしている時に働く「副交感神経」の2つから成り立っています。
私たちは普段、無意識に、この2つのバランスを取りながら生活をしています。
しかし、このバランスが崩れると、心身に変調をきたし始めます。
これが、「自律神経失調症」です。
自律神経失調症の主な症状とは!?
・関節の痛み
・呼吸困難
・多汗
・手足の冷え
・ふらつき
・まぶたの痙攣
・耳鳴り
・めまい
・イライラ
・肩こり
・口の渇き
・頭痛
・動悸
・不眠
・不整脈
・下痢、便秘、頻尿
・食欲過多
・食欲不振
などの症状が現れます。
自律神経の状態と体の反応
・血圧
緊張する:上がる
リラックス:下がる
・血管
緊張する:収縮する
リラックス:拡張する
・血流
緊張する:停滞する
リラックス:スムーズである
・顆粒球
緊張する:多い
リラックス:少ない
・リンパ球
緊張する:少ない
リラックス:多い
※体内の顆粒球&リンパ球の割合は、6:4 です。
しかし、ストレスや怒りで交感神経が優位になると
顆粒球の割合が大きくなります。
※リンパ球が減るとNK細胞が減ってしまいます!
これにより、免疫力が低下してしまいます。
免疫力アップのカギは腸内環境を整えること!!
小腸と大腸を合わせて「腸管」といいます。
ここには体内の免疫細胞の70%が集まっています。
まず、小腸には大量のリンパ球が存在し、ウイルスなどに反応して活性化すると、血流にのって全身のリンパ球を活性化させます。
また、腸に戻ってNK細胞も活性化させます。
一方で、大腸には小腸ほどの免疫細胞はありませんが、大量の腸内細菌が存在してます。
この腸内細菌には、身体にとって良い働きをする「善玉菌」、悪影響を及ぼす「悪玉菌」、そのどちらでもない、「日和見菌」の3種類が存在します。
悪玉菌が善玉菌より増えると、腸内に「有毒物質」が増えて病気発症の原因になります。
なので、腸の中の善玉菌の数を増やして、悪玉菌より多い状態にすれば、病気になりにくい身体になるということです!♪
また、「善玉菌」は「有害物質」を中和するだけでなく、「ビタミン類の合成」「便秘解消」「コレステロールの排出」など多様な働きをします。
腸内細菌は3種類
腸内細菌のうち「善玉菌」:15%・「悪玉菌」:15%・残る70%が「日和見菌」です。
理想の割合は、「善玉菌」:20%・「悪玉菌」:10%・「日和見菌」:70% です!
・善玉菌:ビフィズス菌・乳酸菌など
身体に有用な物質を作り出し、腸内の有害物質を無毒化する。
また、腸内を酸性に導き、「腸管免疫」を活性化させます。
・悪玉菌:ウェルシュ菌・大腸菌・ピロリ菌など
病気の原因となる「有害物質」を作り出します。
また、腸内をアルカリ性にして、免疫力を下げてしまいます。
・日和見菌:バクテロイデスなど
通常は無害だが、免疫力が落ちると「悪玉菌」側に働いてしまう!
善玉菌を優位にする2つの方法とは!?
① 水溶性食物繊維を食べる
・海藻類:寒天・ひじき・めかぶ・ワカメ・もずく・昆布
・果物類:キウイ・バナナ・リンゴ・レモン・柿・桃・イチゴ
・野菜類:ゴボウ・アボカド・オクラ・モロヘイヤ・春菊
・豆類:納豆・きなこ
➁ プロバイオティクス食品を食べる。
※プロバイオティクスとは、生きたまま腸に届き、身体にとってプラスに働く物質や食品のことです。
細菌を殺す抗生物質(アンチバイオティクス)とは異なり免疫システムを強化して抵抗力を高めます。
プロバイオティクス食品
・乳酸菌や納豆菌などの善玉菌。
ヨーグルトや漬物を摂ることで善玉菌が増える!
基礎代謝と免疫力との関係
・基礎代謝とは、呼吸や体温調節に必要なエネルギー代謝のこと。
私たちの1日の消費エネルギーの70%は基礎代謝が占めています。
基礎代謝の低い人は、低体温の傾向があります。
・食べる量が多くないのに太りやすい。
・寝ても疲れが取れない。
・冷え性
・風邪をひきやすい。
などの症状が出やすいです。
※人間の体は、体温が「1度下がるごとに」免疫力が約30%・基礎代謝が約12%低下するといわれています。
基礎代謝も免疫力と同様、20歳をピークにどんどん減少していきます。
基礎代謝が悪くなると…
・胃腸の動きが鈍くなり、老廃物が排泄されず、吹き出物、クマなどの肌トラブルが発症します。
・血流が悪くなり、水や老廃物が溜まって、むくみ体質になります。
・セルライトができ、リンパや血管が詰まりやすくなり、身体が冷えます。
※セルライトとは、皮下の脂肪細胞同士が付着すること。
また、脂肪細胞に老廃物が付着して固まったものです。
大きくなると、皮膚の表面が凸凹になります。
太もも・お尻・下腹部にできやすい。
血行不良になり、冷えやむくみの原因にもなります。
基礎代謝を上げるためには…
・ジョギング・ウォーキング・水泳・ストレッチ・サイクリング・ヨガ などの「有酸素運動」をすることで、基礎代謝が高まります。
みるみる元気になる!免疫力をアップさせる生活習慣・10箇条とは!?
・笑うことで免疫力アップを図れる!
免疫力をアップさせる最も手軽で効果的な方法は笑うことです。
笑うことで、NK細胞の活性が上がったという実験報告があります。
笑うことで、セロトニンなどの脳内情報伝達物質が分泌され、ストレスに強い状態が生まれて免疫力強化につながります。
・質の高い睡眠で免疫力アップ!
夜の10時~深夜2時は、がん細胞などを撃退してくれるNK細胞の働きが1日のうちで最も弱まります。
免疫力が低いこの時間帯にストレスを受けたり、身体を酷使していると病気のリスクが高まります。
また、NK細胞は年齢とともに働きが低下しますので、40歳以上の方の夜更かしや徹夜は病気のもとです。
・体温 36.5度をキープする!
免疫力は、身体の中心部の「体内温度」が37度以上の時、最も活発に活動します。
そして、36度未満で、とても弱くなります。
これを皮膚体温に置き換えた時、免疫力強化には、平熱が36.5度以上であることが必要です。
逆に35.5度以下では、免疫機能が上手く働かず病気にかかりやすいです。
体温を上げる最も効果的な方法は、筋肉を増やすことです!
身体が生み出す熱の30~40%は筋肉で作られています。
筋肉量を増やせば、平熱を上げることが可能です。
体温を上げると、みるみる元気になれる!
・筋トレをする。
・湯船につかる。
・冷たいものは食べない、飲まない。
・よく噛んで食べる。
・栄養バランスの良い食事を摂り、肝機能をアップさせる。
・長時間の冷房を避ける。
冷え性の改善方法とは!?
・ストレスを溜め込まない!
過度なストレスを受けると、NK細胞の働きが弱まり、免疫力が低下します。
こうあったらいいという状況をイメージし続けるとNK細胞の働きが活性化します。
ストレスを溜めないためには!?
・自分自身をほめる!
・体を動かす!
・好きな歌を歌う!
・適度に休む!
・熱中できる趣味や作業を見つける
・明るく前向きな人と付き合う
・友人などに悩みを聴いてもらう!
・気分が良くなることを具体的にイメージする!
・下半身をしっかりと温める!
冷えを防ぐことが免疫力アップのカギです。
冷たい空気は下に溜まるので、冷え対策は足元が肝心です。
足の血行を良くすることで、全身の血流が改善され、免疫力アップとなります。
・足元を温めるには!?
・足首が隠れる靴下をはく
・膝掛けを使う
・内側が温かい靴を履く
・カイロを使う (靴の中に居れるタイプの使い捨てカイロ)
・ぬるめのお湯(40度)で半身浴20分
ぬるめのお湯にゆっくり浸かると、身体の内部の冷えがとれ、全身の血行が良くなり、NK細胞の働きが活性化します。
40度のお湯に20分程度浸かることです。
みぞおちまでの半身浴だと、心臓への負担も減らせます!
・薬に頼り過ぎない!
私たちの身体には、もともと自分で病気を治そうとする力=自然治癒力が備わっています。
薬には、病気の症状を改善する作用がある反面、副作用もあります。
病気になったら薬を飲むのが当たり前というのは誤った認識です。
なので、医師や薬剤師に相談して、できるだけ薬の量を抑える方向にもっていくのが望ましいです。
・一口30回以上噛んで免疫力アップ!
唾液に含まれている「ペルオキシターゼ」という酵素は様々な種類の「発がん性物質」に作用し、がんの発生を抑制する効果があるといわれています。
また、「ぺルオキシターゼ」は活性酸素を除去する抗酸化力があります。
効果を得るには食物を30秒以上唾液に浸すことが必要とされているので、一口当たり30回以上噛むことが大切なポイントです。
また、噛めば噛むほど身体の作り出す熱が増えて体温が上昇し、NK細胞の活性化に繋がります。
・一口30回以上噛むことの効用
・がんを予防する
・免疫力アップ!
・脳を活性化し、認知症を予防する
・満腹中枢を刺激し、食べ過ぎを防止する
・歯周病の予防!
・食いしばる力を鍛え、体力向上!
・免疫力アップの食事の基本とは!?
・腹八分目を厳守する!
・タンパク質をしっかり摂る。
・コレステロール値が低くなり過ぎないようにする!
※コレステロール値が高いほど、NK細胞の活性が高く、低いほど死亡率が高まるという調査報告がされています。
摂り過ぎを気にし過ぎて、肉や卵を避けるとタンパク質不足となり、免疫力低下を招いてしまいます。
・適度な運動で免疫力アップ
適度な運動は健康維持・免疫力アップに役立ちますが、激しい運動は、がんや老化の原因となる活性酸素を大量に発生させ、免疫力も低下させてしまいます!!
・朝の運動は危険!!
朝起きたばかりの状態は、血液がドロドロ状態で心筋梗塞などを起こしやすいです!!
なので、40歳を迎えたら、特に冬の朝のジョギング・早朝ゴルフなどは避けた方がいいです。
更に、60歳を迎えたら、軽いウオーキング&ラジオ体操などの軽い運動で十分です。
あと、人と競うとストレスが溜まります。
ストレスは免疫力低下の元ですので、楽しむことが大切です。
・1日15分の日光浴で免疫力アップ
朝起きたらすぐに部屋のカーテンを開けて、太陽の光を浴びましょう!
視神経から太陽の光の刺激が脳に伝わり、全身に「覚醒スイッチ」が入ります!
そして、「自律神経」が整い「免疫力アップ」へと繋がります。
また、脳内ホルモンの一種である「セロトニン」が放出され、うつ病や不眠症の予防にも効果があります。
あと、太陽の光を浴びることで、「ビタミンD」が生成され「骨粗しょう症」の予防にもなります。
食べて治す、健康にいい食べ物とは!?の記事も、
みてくださいね♪
あと、正しい水分補給、
健康には、欠かせないですよね~♪
免疫力をアップさせる食材&摂り方
・ヨーグルト(発酵食品)
免疫力アップには腸内の乳酸菌を増やすことが大切です!
乳酸菌は胃酸に弱いため、食後30分以内に空腹を避け、食後スグに食べるのがベスト!!
~免疫力アップのポイント~
・1日200~300g、毎日食べる!
※乳酸菌は腸内に定着しないので、毎日摂ることが必要です。
腸内乳酸菌の量を保つためには毎日200~300g食べること!
・はちみつ・バナナと一緒に摂る!
※大腸でビフィズス菌のエサとなる「オリゴ糖」と一緒に摂るのが効率的!
「オリゴ糖」を多く含む「はちみつ」、「バナナ」ならヨーグルトとの相性も抜群です!
・漬物(発酵食品)
ぬか漬け、キムチなどは「ビフィズス菌ロングム」などの「植物性乳酸菌」から作られる発酵食品です。
「植物性乳酸菌」は生きたまま腸に届きやすく、効率的に腸内環境を整えてくれます。
~免疫力アップのポイント~
・キムチの汁も摂る!
キムチは乳酸菌だけでなく「食物繊維」も豊富です。
唐辛子、ニンニク、ショウガなども含まれていて、免疫力アップに欠かせない食品です。
それらの有効成分には「キムチの汁」にも含まれていますので「汁ごと」摂るのがポイントです!♪
・ぬか漬けは水洗いしない!!
ぬか漬けには「乳酸菌」が豊富です。
「乳酸菌」は野菜から出た成分を食べて繁殖するので、野菜の表面に一番「乳酸菌」が多いのです。
なので、ぬかは水洗いをせずに、「拭うように取ってから」食べるようにすると効果的です。
・納豆(発酵食品)
納豆菌は、生きたまま腸に届きやすく、腸内環境を効率的に改善してくれます。
良質なたんぱく質や、粘膜を強化する「ビタミンB2」や「食物繊維」なども含んでいます。
また、大豆が発酵する過程で生み出される「ナットウキナーゼ」という酵素には「脳梗塞」や「心筋梗塞」を引き起こす血栓を溶かし、「血液をサラサラにする効果」があります。
この効果は、納豆を食べてから約8時間持続するそうです。
ですので、納豆を夕食に摂れば、夜間に発症率の多い「脳梗塞」などの「虚血性心疾患」の予防となります。
また、「血流」を良くすることで「認知症予防」にも繋がります。
~免疫アップのポイント~
・一日50g、食べる!
ピロリ菌の増殖を抑制するなどの健康効果があります。
毎日、摂る習慣にしましょう!
・卵黄と一緒に摂る!
納豆や卵黄には「レシチン」という脂質が含まれています。
「レシチン」は神経細胞の要となる「シナプス」を作る物質で、「記憶力」や「集中力」を向上させる効果があります。
※納豆と一緒に「卵黄」を摂ることで、「認知症予防」の効果が更にアップします!
・きのこ類(野菜)
キノコ類は「食物繊維」を多く含んでいます。
なので、便通を改善する高い効果があります!
また、キノコ類は「低カロリー」なので、たくさん食べても「太る心配」がありません。
たっぷり頂いて、腸の中をキレイにしましょう!
腸がキレイになると「善玉菌」が増えて「免疫力アップ」します!
また、「食物繊維」の中には「βグルカン」と呼ばれる種類があり、これが「NK細胞を活性化」させて「がんの発生」を予防します。
~キノコの種類~
・しいたけ
がん予防の期待される「βグルカン」やコレステロール値を下げる成分も!!
・しめじ
インフルエンザの症状を軽減するなど、「免疫力アップ」の効果が期待されます。
・なめこ
ぬめりは「ムチン」という「水溶性食」です。
善玉菌のエサとなり、腸内環境を正常に整えます!
・きくらげ
きのこ類の中でも「不溶性食物繊維」が非常に多く、便秘を解消します!
・まいたけ
マイタケ特有の成分が、「がんを抑制」。
「血糖値を下げる」効果もあります。
~免疫力アップのポイント~
・干しシイタケを摂る!
「シイタケ」には「アトピー性皮膚炎」を改善する「レンチナン」やコレステロール値を下げる「エリタデニン」などの「健康成分」も含まれます。
※長期保存可能な、「干しシイタケ」にも含まれます!
・100度以下の熱で短時間で調理する!
「キノコ細胞壁」を壊して中の有効成分を効率的に摂るには、「100度以下の熱」で「短時間で調理」するのがポイントです。
・ブロッコリー(野菜)
老化の原因物質と戦う「ファイトケミカル」を多く含み、「活性酸素」を退治して、老化予防をしてくれます。
抗酸化力の強い「スルフォラファン」を含み、「抗酸化酵素の生成」を助け、その酵素が「活性酸素を除去」し、「発がん物質」などを「無毒化」します!
~免疫力アップのポイント~
・ジュースやスムージーにして摂る!
「スルフォラファン」を効率的に摂るには、ジューサーミキサーなどで細かく砕くのがお薦めです。
ジュースやスムージーにして摂れば吸収率もアップします!
・茎の部分も捨てずに食べる!
ブロッコリーの茎には免疫力アップにつながる「ビタミンC」が豊富です。
細かく刻んだりして、捨てずに食べましょう!
・キャベツ(野菜)
キャベツには「NK細胞を活性化するビタミンC」を多く含んでいます。
最も含有量が多いのは「外側の葉の部分」、その次が「芯の部分」です。
外側の葉の部分は是非食べたいところですが、農薬などの不安もあります。
お薦めなのは、「キャベツの芯の部分」です!
キャベツには胃や十二指腸の粘膜を修復するビタミンU(別名:キャベジン)、ファイトケミカルの一種で発がんを抑制するイソチオシアネート、有毒物質を解毒するインドールなどの健康成分が含まれています。
これらも、ビタミンC同様、芯の部分に多く含まれています!
※キャベツの芯は捨てずに、細かく刻んだりして残さずに食べましょう!
・トマト(野菜)
体内の過剰な活性酸素を放置していると免疫細胞が傷つき、免疫力低下に繋がります。
この活性酸素を取り除く力が「抗酸化力」です。
リコピンの抗酸化力はβカロテンの2倍、ビタミンEの100倍もあります!
動脈硬化や糖尿病の予防・改善、発がん防止などの効果もあります!
※リコピンはトマトが赤くなればなるほど増えていきますので、食べるんなら「真っ赤な完熟トマト」を選択しましょう!
更にトマトにはNK細胞を活性化する「ビタミンC」、や粘膜を修復するビタミンAに変化する「βカロテン」も豊富です。
ビタミンCやβカロテン自身も「ファイトケミカルの仲間」ですから「抗酸化力」も抜群です。
リコピンとの相乗効果で「アンチエイジング」にも威力発揮です!
~免疫力アップのポイント~
・油と一緒に摂る!
リコピンは油と一緒に摂ると吸収率がアップします!
なので、サラダならオイルドレッシングをかけて頂きましょう!
また、熱にも強いので、煮込んで「トマトソース」などにしてもいいです!
・乳製品と一緒に摂る!
乳製品に含まれる脂肪分がリコピンの吸収率を高めます!
朝食時にトマトジュースやトマトサラダを摂るんなら牛乳やチーズなどと一緒に頂きましょう!
粉チーズを振りかけたトマトサラダやトマト入りのクリームシチューなどもいいです!
・ニンジン(野菜)
ニンジンは皮膚や粘膜のバリア機能を高める「ビタミンA」と体内でビタミンAに変化する「βカロテン」が豊富です。
その「ビタミンA」&「βカロテン」のパワーにより、皮膚を強化し、細菌などの侵入をブロックします!
また、ビタミンCも多く含んでおり、免疫力アップには欠かせません。
ビタミンAが不足すると肌や粘膜が乾燥し、バリア機能が低下してしまいます。
ニンジンには、バリア機能を高める「ビタミンA」、抗酸化作用を持つ「βカロテン」、そして、免疫力アップを高める「ビタミンC」も豊富です!
これらの健康成分のお陰で免疫力が向上し、若々しい美肌作りにも効果を発揮しています。
そして、これらの成分は「根の部分」だけでなく、「葉の部分」にも多く含まれています。
特にビタミンCに関しては根の部分の約4倍です!
また、骨粗しょう症の治療薬として利用されている「ビタミンK」多く含んでいます。
~免疫力アップのポイント~
・油と一緒に摂る!
ビタミンA、βカロテンは油で調理すると吸収率がアップします。
煮物にするときも、一度、油で炒めてから煮込むのがお薦めです。
生で食べる時は、オイルの入ったドレッシングを掛けましょう!
・調理は「高温・短時間」で!
ビタミンCは熱に弱いため、特に「葉の部分」は短時間で調理する「天ぷら」などがお薦めです!
・皮はむかないで食べる!
皮の部分には「βカロテン」などの「ファイトケミカル」が多く含まれています。
また、「食物繊維」も豊富なので、皮付きの状態で食べましょう!
・ニンニク(野菜)
ニンニクの元気パワーの源は幾種類もの「イオウ化合物」です。
このイオウ化合物が体内で「アリシン」などに変化し、「がん予防」や「血行促進」などに効果を発揮します!
また、アレルギー症状を緩和する「ビタミンB6」も豊富です。
ニンニクの臭いの元でもある「イオウ化合物」は優れた抗酸化作用を持つ「ファイトケミカル」の仲間です。
その中の「アイリン」は酵素の働きによって「アリシン」などに変化して、ビタミンB1やビタミンB6に働きかけ、免疫機能を維持します。
更に「スコル二ジン」という成分を生み出して代謝を高め、身体を温めてくれます!
また、「ジスルフィド類」というイオウ化合物には抗がん作用が認められています。
ただし、これらの成分はニンニクの細胞を壊さないと出て来ません!!
なので、調理の段階でニンニクを細かく刻んだり、すりおろしたり、潰したりしましょう!
そして、よく噛んで食べれば万全です!
壊れた細胞からイオウ化合物が出て、酵素などと反応し、様々な成分に変化して病気に負けない身体を作ってくれます!
~免疫力アップのポイント~
・疲労回復したい時は加熱調理する!
スコル二ジンはアリシンが熱で分解されることによって生まれます。
スコル二ジンの抗酸化力はとても強く、身体を若返らせ、新陳代謝を盛んにして、疲労を回復させる効果があります!
・豚肉、大豆と一緒に摂る!
アリシンにはビタミンB1の吸収率を高める作用があります。
なので、ビタミンB1を多く含む豚肉や大豆と一緒に食べることをおススメします!
また、ビタミンB1は皮膚や粘膜を強化して免疫力をアップしてくれます!
・すりおろしたら、10~15分置いてから!
アイリンは酵素の作用でアリシンに変化します。
潰したり、すりおろしたニンニクは10~15分置いてから使うと酵素が十分に働いてアリシンを多く摂ることができます。
・玉ねぎ、ねぎ(野菜)
玉ねぎやねぎに含まれるアリシンにはコレラ菌にも効力を発揮するほどの強い殺菌作用があるといわれています。
また、アリシンはビタミンB1の吸収促進効果が高いです。
ビタミンB1はエネルギーを作り出すために重要なビタミンで、不足すると疲れやすくなり、免疫力が損なわれます。
このビタミンB1は通常では消化吸収されにくいのですが、アリシンと結合すると「アリアチミン」という物質に変化して吸収率が高まります。
そして、血液中にも長くとどまって身体全体のパワーアップとなります!
また、ビタミンB1の豊富な豚肉とアリシンの豊富な玉ねぎ・ねぎを一緒に摂ればビタミンB1が効率的に摂取できます!
~免疫力アップのポイント~
・切った後、15分放置する!
アリシンは加熱すると壊れてしまう性質があります!!
しかし、切ってから室温で15分放置しておくことでそれを防ぐことができます!
生で食べる時も切ってから15分空気にさらしておくとアリシンの効果がアップします。
特に、白ネギのアリシンには、血糖値を下げ糖尿病予防にも効果があります。
・水にさらさない!!
水にさらすとアリシンやビタミンCなどの有効成分が流れ出てしまいます!
・ゴボウ(野菜)
ゴボウのアクは抗酸化作用のあるファイトケミカルの一種です。
食物繊維が豊富で、腸内の善玉菌を増やす「イヌリン」、抗がん作用のある「リグニン」が免疫力を高めます!
ゴボウはアクの強い野菜ですが、そのアクの元となっているのが「タンニン」や「クロロゲン酸」という「ファイトケミカル」です。
アクには強い抗酸化作用があり、老化やがんの原因となる「活性酸素」を取り除いて免疫力を高めてくれる大事な存在です!
そして、それらは中身よりも「皮の部分」に多く含んでいます。
また、皮には腸内環境を改善する食物繊維も多く含まれています。
リグニンのような抗がん作用のある成分も入っていますから、調理の際は皮は剝かずにタワシで擦るなどしましょう。
※切った後、水にさらすのも成分が流れ出てしまうので、アク抜きをする時も水で流す程度にしましょう。
・ピーマン(野菜)
ピーマンに多く含まれるビタミンCは、マクロファージやNK細胞を活性化させる作用があり、風邪などの感染症予防となります。
ビタミンCは赤や黄ピーマンに多く、緑ピーマンの倍以上です。
βカロテンには強い抗酸化作用があり、血管の老化による生活習慣病やがんの予防に効果的です。
また、皮膚や粘膜の調子も整えて、病原菌もブロックしてくれます!
βカロテンが多いのは赤、>緑、>黄色の順です。
赤ピーマンの含有量は緑ピーマンの倍以上です。
また赤ピーマンは活性酸素を除去する「カプサイシン」、自律神経を整える「テルペン」も含みます。
・レンコン(野菜)
レンコンに含まれるタンニンやクロロゲン酸は外敵に反応して体内で抗体が作られるのを抑え、免疫の過剰反応を抑制します。
花粉症に悩んでいる人にはおススメの食材です。
但し、即効性はなく、効果を得るには最低でも3か月は必要です。
毎日、25~30g程度を食べ続けると良いとされています。
また、レンコンには「ムチン」という粘り成分も含まれています。
ムチンは鼻やのど、胃などの粘膜を保護し、細菌やウイルスが体内に侵入するのを防ぎます。
抗酸化作用の強いビタミンCも豊富です!
・生姜(野菜)
寒い時期に身体を温める食材として活用されます。
ジンゲロンとショウガオールという2つの辛み成分がWパワーで身体の冷えを予防します!
また、この2つ共に抗酸化作用があり、がんの発生要因となる活性酸素を除去する力があります!
ジンゲロンは生の生姜に存在し、手足の先の血管を広げて体温を上げる働きがあります。
更にジンゲロンの一部がショウガオールに変化すると、胃腸を刺激して身体の深部体温を上昇させます!
免疫力の要であるNK細胞は36.5度の体温で最も活性化します!
~免疫力アップのポイント~
・生姜を乾燥させる!
有効成分を効果的に摂るにはショウガを乾燥させることです。
ジンゲロンは乾燥によってショウガオールに変化します!
・風邪のひき始めに生姜湯!
体温上昇効果だけでなく、抗酸化作用にも優れています。
普段から飲むことで免疫力アップを図る!
・冷蔵庫に入れない!!
10度以下になると生姜に含まれている成分が減ってしまう!!
なので、冷蔵庫での保存は厳禁です!!
湿らせた新聞紙に包んで日の当たらないところで保存します。
以上、免疫力をアップさせて、毎日を元気に暮らしていくための参考になれば幸いです。
今日も一日、生かされていることに感謝です♪\(^_^)/
最後までお付き合い頂きまして、
ありがとうございました。
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